宮城道雄作曲 道灌【上智大学箏曲部 春錦演奏会】

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  • Опубликовано: 21 окт 2024
  • 2021年3月18日に日本橋公会堂で行われた上智大学箏曲部 春錦(しゅんきん)演奏会の動画です。題名に使われております「春錦」という言葉は、春、多くの花が美しく咲いている様を錦に例える「春の錦」という言葉から着想を得て箏曲部が作成した造語です。
    今回の演奏会は以下のような曲目で行いました。
    1. 虫の武蔵野
    2. 軒の雫
    3. 道灌
    演目 道灌
    作曲 宮城道雄
    《解説》
    最後にお送りする曲は、宮城道雄作曲『道灌』です。昭和十一年七月二十六日に、東京市の主催で開かれた太田道灌四百五十年祭への記念曲として作曲されました。江戸の街の礎を築いた太田道灌を讃えるべく作曲された曲ですが、器楽部や合唱部の大規模な編成からもその輝かしい功績が偲ばれます。
    江戸城を築いたことで名高い道灌ですが、和歌の道にも通じていた正に文武両道の武将であったといわれています。
    止むことなく流れ続ける隅田川の情景とともに曲が幕を開けます。ある日のこと、鷹狩の最中に大雨に遭った道灌は、一軒の農家に雨具を借りようとしますが、貧しい乙女は箕さえ持っておらず、山吹の一枝を差し出しました。その心が分からず憤慨した道灌ですが、のちにその枝に託された意味が古い和歌『七重八重花は咲けども山吹のみの(実の/箕)一つだになきぞ悲しき』に因んでいたと知ります。自身の無学さを恥じた一方で、和歌の道に目覚めることとなった、という有名な逸話です。その腕前は、江戸城を築いた後に天皇に謁見した際、城からの眺めについて『我が庵は松原つづき海近く富士の高嶺を軒端にぞ見る』と即座に和歌で答えたほどで、天皇からは大変感心されたといいます。
    さて、今年は合奏する機会が限られた一年間でありましたが、今日このようにして皆で道灌を演奏できることに並々ならぬ喜びを感じております。いつの日かまた、存分に合奏を楽しめる日々が戻ってくることを願いつつ、今日この機会を与えてくださった方皆さまに感謝申し上げます。
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    上智大学箏曲部
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